生理機能検査
超音波(エコー)検査
超音波を利用して、臓器の大きさや形態異常、しこり・結石の有無などを調べる検査です。クリニックでは上腹部(肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓など)、頚部(甲状腺、頚動脈)の検査をしています。
おなかや首を出してベッドに仰向けに寝ていただき、ゼリーを塗って調べます。痛みや放射線被爆などはありませんので安心して検査が受けられます。
検査時間は5~15分程度です。
心電図検査(安静心電図・負荷心電図・ホルター心電図)
心臓が血液を送り出すために拍動する時、心臓の筋肉が収縮して微細な電気を発生します。その電気の強弱を波形グラフ化したものが心電図で、脈の乱れ(不整脈)や胸の痛み、動悸などの症状の診断のために行う検査です。胸を出してベッドに仰向けに寝ていただき、両手首・両足首・胸に電極をつけて行います。通常の安静心電図の他に、運動をして心臓への負担がないかどうかを調べる負荷心電図や、24時間心電図をSDカードに記録し、不整脈などがないかどうかを調べるホルター検査があります。検査時間は安静心電図は1~5分、負荷心電図検査は10~20分程度です。
肺活量検査
息を吸ったり吐いたりして、肺から出入りする空気の量や息を吐く速度を測定することにより、肺の機能を調べる検査です。
呼吸器疾患の有無や治療効果の判定、手術前の肺機能の評価を目的としています。
検査時間は5~10分です 。
血圧脈波検査
両腕と両足首の血圧を測る検査になります。
この検査により、動脈硬化(血管の老化など)の程度や早期血管障害(血管の狭窄や閉塞など)を評価できます。
検査時間は10分程度です。
甲状腺細胞診検査
超音波でしこりの位置を確認しながら甲状腺に細い針を刺し細胞を採ります。顕微鏡で観察してしこりが良性であるか悪性であるかを判定する検査方法です。首に針を刺すというと「こわい」と感じるかもしれませんが、針を刺す時間は数十秒程度です。
病変やしこりの性質によってはこの検査のみでは診断がつかないこともあります。その場合、他の検査結果と総合的に判断することになります。
検体検査
検体検査とは、体から採取した検体(血液や尿など)について、成分の分析を行うことです。
生化学検査
血液中の化学的な成分を調べる検査です。
肝臓の状態をみるAST、ALT、γ-GTP、腎臓の状態をみる尿素窒素、クレアチニン、高脂血症で上昇するコレステロール、中性脂肪、糖尿病の診断には血糖値やヘモグロビンA1cなど専用の装置を用いて測定します。その他に甲状腺機能関連ホルモンを測定する装置もあります。
※甲状腺機能関連ホルモンは系列病院である古賀総合病院にて測定する為、結果が出るまでに2時間程度かかります。
血液検査
血液検査では、白血球、赤血球、血小板といった血液中の細胞成分の数や、細胞の種類を調べて炎症や貧血などの診断を補助します。
尿一般
尿中の蛋白、糖、潜血、ウロビリノーゲンなどを含めた10項目を測定しています。尿中成分の沈殿物を顕微鏡で調べる検査を行うこともあります。大腸がん検診で行う便潜血検査やピロリ菌検査(便検査、尿素呼気試験)の一般検査に含まれます。